ポッさんの読書散歩

読書はきっかけ。そして動きだす。日常とつながる読書日記。ときどき雑記。

『13階段』高野和明


死刑制度。


のほほんと行きてたら、それについて特に考える事もなく人生は終わる。それでも良かったのかもしれない。


その死刑制度を題材にしたミステリ、高野和明さんの『13階段』。読むのはとても辛かった。ああ。読まなければ良かった。


なんてことは全く思わない。

どうぞここだけでも


物語途中の、刑場で行われる死刑執行の現場の描写。関わる人達の心理が痛いほど伝わってきた。ここだけでも、読んで良かった。


この制度があるが故に、苦悩する人間がいる。いなくてはならないのだよ。遣る瀬無い。


その事を知らずして、簡単に賛成だ反対だ、などと言うことは出来ない。というか答えなど出せないよ。


ずるいのかな。


とりあえず、法務大臣にはなれないな。まあ、そもそもなれるわけはないのだけど。笑


題材が題材なだけに、重々しい雰囲気はあるけれど、とても読みやすい文体でわかりやすいストーリー。終盤はどんでん返しに次ぐどんでん返し。エンタメ性も高い。ページを捲る指は止まらなかった。そして夜も更ける。


文句なしの江戸川乱歩賞という評価にも頷けた。


どうぞ、読んでみて。話はそこからだ。

【雑記】ポッさんの帰還。

どうもご無沙汰。ほんとにご無沙汰。そう。ここ数ヶ月は、他に作成したミステリ小説に関するブログばかり書いていたのだ。


で。少し飽きてきたので、ただいま。おかえり。言われてない。笑

飽き


ミステリ小説に特化したブログを書こうと、張り切って始めたのはいいのだけど、なんだか、型を作ろうとしたからなのか、イマイチはまらず、飽きがきた。


やっぱりブログの書き方として、型にはまらないスタイルが僕には合っているのかもしれないなと。


特に深く考えず、浮かんでくる言葉をつらつらと書き連ねて、後から適当にタイトルなんか付けてみたりだとか。そんな感じが良い。


好んで読む小説の文体なんかも、推敲に推敲を重ねて、緻密に計算されたものよりも、どちらかと言えば溢れ出てくる言葉を、できる限りそのまま表現されているものだったりする。


作家さんの思惑に踊らされているだけかもしれないけどね。笑


まあ、どんな思惑があろうと、そこは読み手次第だろうから、特に気にはしない。自由だ。


本格ミステリ小説には、確かに精緻なストーリーが必要なのかもしれない。でも、フェアだとかアンフェアだとか、トリックに破綻が有るとかないとか、僕にはあまり関係ない。


読んで面白かったらそれで良し。楽に行こうよ。読書は。


どれだけ、精緻なストーリーでも、面白くなかったら読まないもの。


ということで、ブログもそうなのかなと。練りに練られたブログもいいけど、まとまりのないブログのほうが面白いじゃない。


という自己肯定。


でもさ、書くことを楽しまないとさ。本末転倒。まあね、目的次第だけども。


ほらまた。何が言いたいのかわからない文章。笑


結局のところ、こちらのブログに帰ってこようかなっていうお話。


ようこそ、破綻だらけのアンフェアブログへ!

【アガサクリスティ】初心者向け『ポワロシリーズ』のおすすめ作品1+3



さて、いきなりだけれども。


誰もが知ってる有名なベルギー人と言われて思い浮かぶのは?


卵型の頭。ピンとした口髭。そして、緑色の目をキラキラ輝かせる小男。そう。エルキュール・ポワロだよね。


あ、違ったかな?笑


でも僕の中では、すっかりそういうことになってしまったのだよ、モナミ。(モナミ=わが友よ)


ポワロには、大して役にも立たないし、居なくてもいいんじゃないかと思わせるけれど、でも居なきゃ居ないで物足りない、なんだか段々クセになる男、ヘイスティングズという相棒がいる。そしてポワロは、その相棒のヘイスティングズのことを、このように、「モナミ」と呼ぶのだ。


こうやって、僕はすぐに小説の中の言葉などに影響され、使ってみたくなる。笑



そして、そのエルキュール・ポワロの生みの親といえば、アガサクリスティ。ということで、僕はすっかりブログを書くのを忘れ、ひたすらアガサクリスティの小説ばかり読んでいたわけである。しかも、2冊目以降ポワロものばっかり読んでいた。


まあ、相も変わらずミステリー初心者ではあるけれども、読み終えたアガサクリスティの小説の中の、ポワロものの中から、僕なりのおすすめを紹介してみようと思う。おすすめというよりも、お気に入りといったほうが正しいかも。


僕と同じように、ミステリー初心者だ、という人のお役に立てれば、これ幸い。


と言っても、アガサクリスティの作品は数多く、ポワロものだけでも、まだまだ未読の作品も多い。まあ、気長に構えて、徐々に読みながら、随時この記事を更新していこうかなと思う。


こうやって、勝手にランク付けしたり、記録に残すのも楽しそうだ。完全な自己満足だけれども、許してくれたまえ、モナミ。しつこい。笑

どれから読もうか


さて。言わずもがな、アガサクリスティの作品は、本当にどれも面白いのだけれども、まず最初に何を読んだらいいのかな、なんて迷ってる人もいるのではないかと思う。


そこでまず言いたい。どうせどれも面白いんだし(読んだ中で一つだけ面白くないのがあったけど)、最早どれからでもいいのではないかということを。


こんなブログを読んでいる暇があるのなら、どれでもいいから、さっさとアガサクリスティの小説を買って読んだほうが、よっぽどいい。笑


なんてね。そんなことは分かっていても迷うんだよね。僕も迷ったもの。ここはまず、有名な作品からでいいと思う。因みに僕が最初に読んだのは『そして誰もいなくなった』だった。これはポワロものではないけれども。



『ポワロ』最初に読むならこれ


ということで、どれから読もうか迷っている人のために、よく知られているアガサクリスティの作品の中のポワロものの中から、まず最初に読むのに向いていると僕が思う作品、1つだけを選んだ。


それは。


『ABC殺人事件』

注意することだーポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく第二、第三の挑戦状が届き、Bの地名でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され…。


まあ、鉄板でございますがね。


アガサクリスティの作品は、どれもとても読みやすいのだけれども、この『ABC殺人事件』は、特に読みやすい。展開が分かりやすくてテンポも良く、サラサラっと最後まで読めて、ミステリーの要素もしっかりで、とてもバランスのいい作品だと思う。


これは、最初に読むのには最適ではないかと。アガサクリスティに限らず、ミステリー小説を全然読んだことのない人にも、バッチリおすすめのお気に入り作品である。


おバカ単細胞、ヘイスティングズも登場するよ。(他人のこと言えないけど。笑


では、続いて。

『ポワロ』おすすめ 3作 (初心者目線)


まあ、初心者目線ということで、謎解きの楽しさを存分に味わえて、エンターテイメント性が強いという、読みやすさが第一基準。


あとは、登場人物の魅力など、僕の独断。笑


では、一つ目。

『アクロイド殺し』

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の義子が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を…。


有名な作品。最後、その真相にはきっと驚かされる。有名な作品ゆえに、読んだことはなくても、内容は知っているという人もいると思うのだけれど、それでも読めばきっと楽しめるはず。


そして、キャロラインという、とても魅力的な女性が登場する。とてもスパイシーで、読んだ中では一番の僕のお気に入り。


残念ながら、この作品には、ヘイスティングズくんは登場せず。


では、二つ目。

『邪悪の家』

名探偵ポアロが出会った美女ニックは、古びた邸の所有者であった。彼女は「三度も命を狙われた」ことを告白するが、まさにその最中、ポアロの目の前で彼女の帽子が撃ち抜かれた!ポアロは真相を探るべく邸に赴くが、手がかりはまったくつかめない。不安が支配する中、邸でパーティが催されることになるが…。


これも、丁寧で良く出来てるなぁと思う。やはり最後の真相にはびっくり。


作品の途中で、登場人物の名前や特徴などを、ポワロがリストにして書いてくれていたりして、内容や筋を理解しやすかった。(初心者おすすめポイント)


これはヘイスティングズくん登場。マラリアによる発熱で、肝心なところで役に立たない。というかいつもあまり役には立っていない。笑



で、三つ目。

『スタイルズ荘の怪事件』

旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。


これは、出版されたアガサクリスティの最初の作品で、ポワロ初登場。


ヘイスティングズくんも初登場。


2人ともまだ個性が定まっていないけれど、なんだかそこが良い。ポワロはなんだか飛び跳ねたりして元気だし、ヘイスティングズくんは、会って間もない女性にいきなりプロポーズしてるし。笑


ポワロものを何冊か読んでから、この作品を読んだけれど、なんだか一気にこの2人を好きになったのである。

『ポワロ』と『ヘイスティングズ』


この2人はなんだか親子みたいで、その掛け合いがとても面白い。大体ポアロがヘイスティングズくんを馬鹿にしているような会話が多いけれど、でもそこに愛情を感じる。


唯一、あまり面白くなかった『ビッグ4』という作品があるのだけれど、しかしながら、ポワロとヘイスティングズのお互いを思いやる気持ちがすごく伝わってくる作品で、無下にはできず。


その辺も踏まえながら、今度はお気に入りの会話を抜粋して、紹介してみようかな。本当に、ポワロのヘイスティングズくんを馬鹿にする言葉の数々が凄いのだ。笑


その辺も楽しめるのが、ポワロものの醍醐味でもある。

他にもまだまだあるよ


今回紹介した作品以外も、アガサクリスティの作品は、みんな面白くて楽しめるものばかりなので、是非、読んでみて感じてほしいなと思う。


僕もまだまだ未読の作品も多いし、これからどしどし読んでいこうと思う。とても楽しみである。



その他『アガサクリスティ』の記事

『そして誰もいなくなった』アガサクリスティ【海外ミステリ】 - ポッさんの読書散歩

『そして誰もいなくなった』アガサクリスティ【海外ミステリ】



『そして誰もいなくなった』




ミステリー小説など、全くと言っていいほど読んでいなかった僕でも、聞いたことのあるタイトル。そして、アガサクリスティという女性作家の存在もそうだ。


つまり、『アガサクリスティ』と言えば『そして誰もいなくなった』だったし、『そして誰もいなくなった』と言えば『アガサクリスティ』だった。あくまでも、僕にとっては。


なので、ミステリー小説をこれから色々読んでいこうと思い立って、まずこれを手に取ったのは自然の流れだったのではないかと思う。


まあ、面白そうなミステリー小説がいっぱいありすぎて、結構悩んだのだけれど、やっぱりこれかな。という感じ。


ということで、僕のミステリー成長記は、アガサクリスティの『そして誰もいなくなった』から始まる。正確に言えば、ここがスタートではないけれども、まあ、便宜的にさ。過去に読んだ作品を無視するわけではございませぬ。


アガサクリスティ


ということで。まずは、アガサクリスティについて軽く。



アガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ。1890年イギリス生まれ。1920年『スタイルズ荘の怪事件』で推理作家としてデビュー。以降、著作多数。1976年死去。



アガサクリスティの作品で、僕が知っていたのは、『オリエント急行の殺人』(1934年)『ABC殺人事件』(1936年)『そして誰もいなくなった』(1939年)。かな。



約80年も前か。それほど前に書かれたお話を、今読んでも面白いと感じるのだからすごいね。


このブログを、80年後にも読んでくれる人はいるのだろうか。まあ、いないだろう。笑


そう。いずれ僕のブログを読む人は、誰もいなくなるのだろうけれど、アガサクリスティの作品を読む人は決していなくならないのだろう。


この世界に、誰もいなくならない限りは。

そして誰もいなくなった


この世界に人間がいなくなるなんて、想像もできないけれど、ひとつの孤島に集まった、たった10人でさえ、みんないなくなるなんて考えられない。


けれども、この『そして誰もいなくなった』では、まさにそれが現実となる。


ある人物によって、孤島に集められた10人が、ある童謡になぞらえて、ひとり、またひとりと何者かによって殺されていく。


そして、最後には。そう。誰もいなくなる。


誰が。どうやって。なんて考えながら読んでいたんだけれど、気づいたら本当に誰もいなくなっちゃった。え?このまま終わるの?って思った。


そんなわけはなかった。笑


最後には、頭の出来の悪い僕でも、「ああ、そういうことだったのか」と納得できる解答が提示された。ほっ。


そもそもの物語の進め方が、とても上手で読みやすく、ページをめくる手が止まらない。ただ、登場人物の名前を覚えられず、ページを戻る手も止められない。笑


覚えてからは一気に読めたけれども。


孤島に閉じ込められ、そこで周りの人間が殺されていく、なんて状況を想像すると、とても恐ろしいのだけれど、この小説は良い意味でそれをあまり感じさせない。やはりミステリー小説はエンターテイメントで、単純に楽しめるのがいいのだろうなと思う。そこにある謎を楽しむというか。


『そして誰もいなくなった』を読み終え、次も読み終え、今3冊目を読んでいるのだけれど、アガサクリスティの作品は、きっとそういう、単純に謎を楽しめるものが多いのではないかなと、勝手に想像している。


レジェンド。ミステリーの女王、アガサクリスティ。やはり、ミステリー初心者が読むには、これ以上ない作家さんだと思う。もちろん、上級者だろうと同じなのだろうけれど。


これから様々な推理作家の作品を読み続けていって、改めてアガサクリスティの作品をどう感じるのか。これもまた楽しみである。


まあ、当分はアガサクリスティの作品を読み続けるのかな。と思う。


さてと。今日もお風呂に浸かりながら、アガサクリスティ作品を楽しむとするかな。ちなみに2冊目に選んだ『アクロイド殺し』を読み終え、3冊目は『オリエント急行の殺人』を読んでいる。



のぼせないようにしないと。

【結局】雑記になった。

数週間前に、これから自分がミステリー小説にハマって行くだろう未来を予想している、というような事をブログに書いた。そして、実際その通りになっている。


今は、完全なるミステリー初心者。その僕が、これから初心者を脱し、中級、あわよくば上級者となっていくことができるだろうか。その未来が見えるかと言われれば、見えるとは言えない。余計な事は言わないでおく。笑


ただ、以前に読んだ浦賀和宏さんの『こわれもの』という小説の中の言葉を再び引用するけれども、

現在は過去の総和によって決定され、未来は現在の総和によって決定される。


ということで、現在の総和を増やすために、これから色々と国内外のミステリー小説を、できる限りたくさん読んでいきたいなと思っている。



そして、このブログに記録し、成長の証として残していこう、などと考えている。成長するかどうかは別として。


その、成長か衰退かの過程の中に、読んで下さる方々にとって有益な情報がもし有るようであれば、それは嬉しい限りであるし、無いにしても、僕を憎まないでほしい。


憎しみは様々な動機になり得る。


と、初心者らしい発言をしたところで思う。僕のような、ミステリー初心者で、これから勉強したいな、なんて思っている人は意外と多いのではないか。これは勝手な推測だけれども。


そのような人達がいるだろうことを想像し、その想像の中でその人達と共有、共感しつつ、様々なミステリー小説を読み進めていこうと思う。


だって、ひとりじゃ寂しいもの。


自分の周辺にいないしさ。だから結局ブログに書いているのだけれども。


このミステリー小説面白いよ。っていうのが伝わる文章が書けるようになったら、それが成長かもしれない。そうなったら脱初心者と言ってもいいのかなと思う。


そもそも文章力がないという悩みを忘れてはいけないが。笑


ああほら。ひとつ小説を紹介しようと書き始めたのに、全然そこには行かずに終わりそうだ。やはりブログを書くのに構成はしっかりと考えなければならないのかもしれない。


毎回とりあえず書き始めて、なんとなく紹介する本の内容にフェードインしていく。そんな書き方をしてきた。


うーん。構成か。


向いていない気がするな。型にはまるのが苦手だ。笑


本当に、皆さんのブログは上手にまとめてらっしゃってて、感心しっぱなしである。


ミステリーを勉強する前に、ブログの書き方、文章の書き方を勉強するのが先なのかもしれない。でも、やらない。ミステリー小説、読みたいもの。笑


もはや何を書いているのか分からなくなってきた。まあ、ここまで読む人も稀有であろうから、気にしない。


書くのも楽しい。けど飽きてきたので、そろそろお風呂に入ってミステリー小説を読むとしよう。


アガサクリスティ2冊目。『アクロイド殺し』

『インシテミル』米澤穂信【ミステリー小説】クローズドサークル。そして解放。


雨は上がったけれど、まだ太陽は見えない薄曇りの空。


そんな今日の空模様は、今回読んだ米澤穂信さんの『インシテミル』の読後感をよく表しているように思う。あくまでも僕の感想だけれども。


つまりなんというか、スッキリしていないのだ。


そもそも、米澤穂信さんの小説を読んでスッキリ爽快なんてことはあまりないんだけれど、そういうことではなく。


モヤモヤを感じられないというモヤモヤ。逆に言えば、スッキリしすぎているというか。んー自分でも何を言っているのか分からない。笑


やはり先入観なのか、米澤穂信さんの小説はこんな感じだ、という勝手なイメージが自分の中に作られてしまっているみたいだ。


同じ作家さんの小説を続けて読むというのも、一長一短なのかも知れない。いいことばかりでもなさそうだ。


全作品読破。挫折しそうである。まあ、そもそも僕には難しいことであったのは自覚していたけれど。短のほうに気づいてしまうと、継続するのには、ますます強い意志が必要になる。


不思議なことに、自分で決めたはずのルールが、多からず読んで下さる方がいるということに対する意識によって、そのルールに従わされているような気になっていたように思う。


という、いざという時の為の逃げ道(要は言い訳)を作っておきつつ、一応前へ歩を進める。そうなのだ。このような逃げ道があるから、人は安心して暮らせるのかもしれない。

クローズドサークル


その逃げ道がない状況。ミステリーでは定番であるらしいその設定は、『クローズドサークル』と呼ばれている。らしい。


この間の『リドルストーリー』に引き続き、また一つ勉強になった。


そして、まさにこの米澤穂信さんの『インシテミル』も、クローズドサークルミステリーである。



閉鎖された空間の中に閉じ込められた人間同士が、ああしたりこうしたり。ああ悍ましい。とてもじゃないが、目を背けたくなる。というほどではなかった。


まあそういう意味では軽め、というか読みやすく書かれていた。その辺りは、米澤穂信さんらしいといえば、そうかもしれない。


素直に楽しめる小説ではあったのだ。この『インシテミル』は、映画化されているけれども、それは頷けるという感じ。観てみたいとも思う。


でも、確かに楽しめはしたのだけれど、物足りなさがあったし、少し雑な感じもした。


登場人物たちに、特に魅力を感じる人間がいなかったというところが、それに当たるのかなと思う。


まあ、謎解きを楽しむ純粋なミステリーに、そこまで人物描写の精細さは必要ないのかもしれないけれど、米澤穂信さんの小説には、僕はそれを求めていたような気がする。


うだうだと書いてきたけれども、読みやすいクローズドサークルミステリー小説としては、十分オススメ。なんて、ミステリー初心者が偉そうに言う。

そして、ついに


ミステリー初心者か。せめて中級者くらいにはなりたいな、なんて思い始めている自分の気持ちをそろそろ隠せなくなってきている。


別に隠していたわけでもないんだけれど。笑


なんかムクムクと湧いてきた。結局その勢いで本屋さんへ行き、僕は一冊の小説を購入した。


アガサクリスティーの『そして誰もいなくなった』。


ああ、買ってしまった。僕はこれにて、米澤穂信全作品読破という目標を、少しの間お休みする。


つまりは、パクチーの収穫が先になりそうだということである。なんのこっちゃと思ったら、これを読んでもらうと分かる↓


www.digbooklog.com


まあ。いいか。


朝に書き始めたブログだったけれど、いつの間にか夜になってしまった。単に日中は仕事をしていただけなのだが、最初に書いた薄曇りの空模様は、今はスッカリ雲も消え、綺麗に星も見える。


米澤穂信月間という、抑圧から解放された僕の心のようだ。何を言ってるのか。


ああ。なんだか自分しか居ないな、このブログ。


そして。。





いや。僕はいなくならない。笑

『追想五断章』米澤穂信【ミステリー小説】リドルストーリー。


今日も、いつものようにお風呂に浸かりながら、読書をしていた。読んでいたその本は、米澤穂信さんの『追想五断章』。少しのめり込み過ぎたようで、軽くのぼせてしまった。

つまり、この小説は、それほどに面白かったということだ。


湯温が、普段より少しだけ高かったという事実が、本当は主な理由になったということは、あまり大きな声では言わないでおく。

リドルストーリー


さて。みなさまはご存知だろうか。

「リドルストーリー」という言葉を。

特にミステリー好きの人は、もちろん。といったところだろうけど、僕は知らなかった。なんの難しいことはないのだけど。

リドルは「謎」。つまり謎物語ということ。

謎は謎のまま。読者に結末を委ねる。そんな物語のことを、リドルストーリーと言うらしい。

ひとつ勉強になった。

まあ、この世の中は、ほぼリドルストーリーで出来ているのではないか、とも思うけども。

僕にも、結末を曖昧にしたままの物語が一つや二つある。誰に委ねるということでもないが。というか、僕の知らないところで結末を迎えているのだから、何も知り得ないというのが正しいのかな。

まず自分のことは置いておこう。笑

大人なミステリー


この、米澤穂信さんの『追想五断章』という小説は、ある男が書いた5つのリドルストーリーを探し、過去に起こったある事件の結末を知ろうとする女性、そしてその手助けをする、ある男性の物語。

ある。が多い。笑

ある男は女性の父親で、ある男性は古本屋を営む叔父のもとで居候している青年。

その古本屋に、最初の一編が見つかる。そこから物語は連なっていく。

なんだか、大人なミステリーだった。

米澤穂信さんの小説は、読んだ中で言えば『氷菓』などの古典部シリーズだったり、『ボトルネック』だったり、青春小説とも言える作品が多いような印象が強かった。

多いというか、そういうものが得意なのかなという印象か。

まあ、色々読んでいるうちに、なんでも書ける人なのではないかと思い始めているけども。

今回の『追想五断章』も、米澤穂信さんの小説特有の儚さや灰色感は存在しつつも、また違う魅力があった。

ミステリー初心者な僕は、いわゆるその定石だのなんだのは分からないけど、この人のアイデアはいつも面白いなと思う。

説得力に欠けるけども。笑

というか、いつも小説の中にいくつも、実際に存在するミステリー小説の作家さんの名前や、そのタイトルなどが出てくるのだけど、それが分からないのが悔しい。

知っていたら、もっと楽しめるはずなのに。などと思う。偶に知っている小説が出てくると、素直に嬉しい。勉強したくなるよね。

米澤穂信さんの次はあるか


まあまず、米澤穂信全作読破。これをしっかり達成してから考えることにしよう。

少し目移りしかけていたところだったけど、今回の『追想五断章』で引き戻されたような気がする。これは良かった。

飽きっぽい僕も、ここまで続けてくれば、なんだか辞めづらいのも事実。笑

何かに依存したり、深くハマったりすることがあまりない僕にとって、こうやって同じ作家さんの小説を読み続けるという行為は新鮮だ。

そして、思いの外、良いものだなと思い始めている。

もしかしたら、米澤穂信さんの次もあるかも知れない。

ただ、急に飽きるのが僕の癖であるというところが怖い。ふと気づいたら、アレだけ楽しんでやっていたのに、もう忘れているということがままある。

そこら辺には十分に気をつけながら、引き続き、読み進めていこうと思う。

まあね。内緒でちょっとだけ、違う小説も読んだりもしてるんだけど。別に誰に咎められるわけでもなし。

結末は読者には委ねないぞ。自分で決めるのだ。



米澤穂信さんの小説オススメ↓

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