ポッさんの読書散歩

読書はきっかけ。そして動きだす。日常とつながる読書日記。ときどき雑記。

目の前の世界を慈しむ。《徘徊タクシー/坂口恭平》

ども。ポッさんです。


自分しか存在しないこの世界で、他人と交わることなんてない。

だから、起こる事全ては自分の責任だ。

他人のせいなどありえない。


と思って生きていた。

それは今でも間違っていないだろうと、思っている。


でもその反対側。

これを考えていなかった事に気づく。

時間や空間は本当は存在しない。実は君さえも存在していない。物質と人、動物と人、人と人の出会う、その触れる瞬間だけが存在している。。。


そこには自分が存在しない世界しか、ないのかもしれない。


そうか、そこに自分はいないのか。と思うと、少し哀しいけれども、反面、気持ちは楽になる。

気にする必要はない。

もっと思うように生きていいのかもしれない。


みんなそれぞれ、その人の世界の中でのみ生きている。

他人の中に自分はいない。

目の前の世界には、ただそれが触れ合う瞬間だけが存在している。

そう考えると、本当の出会いというのは貴重な一瞬だ。

必然か偶然か知らないが、その瞬間に気づくことが出来る敏感さを早めに身につけなくてはいけない。

違う。身につける。ではない。

生まれた瞬間にはあったはずのそれが、徐々に薄れていくのだろうから。

離さないようにしなくてはいけない。

果たしてそれが自分には残っているのか。

少し考えさせられた。

ないものを探しにどこかへ旅に出るのではなく、目の前の世界を慈しむこと。選ばず、見えたもの、出会えた人々に感謝するんだ。


きっと、探し物はもうすでに自分の中にあるのだろう。

いくら探しても、自分以外のものは見つけられない。

だからこそ、目の前の世界を慈しむ心が大切なのだと思う。

こちらの本より