ポッさんの読書散歩

読書はきっかけ。そして動きだす。日常とつながる読書日記。ときどき雑記。

心地よい孤独と人間の存在の儚さを味わう。【小説】 少し変わった子あります/森博嗣


人間の性格を言葉で表現するのは難しい。


自分はこういう人間だと、説明することにあまり意味はないような気もしてしまう。

それを聞いた人は、ただその言葉を信用するだろうか。

多分しないだろうと思う。


ただ、それが具体的であれば、少しその信用度は増すような気もする。

こういう時には、このような行動をする。と明確に示されると、こちらも思いの外、その人のことを知ったつもりにもなる。


そもそも一般的に、性格を表す言葉はみな、抽象的で一長一短、どちらとも取れるものが多い。

まあ、それを言ったら、性格だけに限らず、話す言葉自体すべてが、発する側と受け取る側で意味は違ってしまうのだけれども。笑


ただ、何かを伝えようと表現する時には、抽象的な表現だけではいけないのかなあ、などと考えたのだ。

自分の言葉は、みな抽象的で、どこか逃げ道を作っているような、ふんわりした表現が多い気がする。

どう感じるかは相手に任せる、というか、そういう表現が単純に好きだったりするのだけれども。

でも、なんとなく、もっと具体的に表現することも必要なのかなと思ってみたり。

んー。でも、具体的ってなんだ。自分には難しい。

深く考えなくていいのかなあ。


ただ、この間、「少し変わった子あります」という森博嗣さんの小説を読んで、自分というものをいくら説明しても、それは相手にとって、特に意味もないことなのだなと、思った。

説明された側は多分、自分ではない人間を想像しているはずだ。

それを、なんとなく、心地よく味わった小説だった。


あー抽象的。笑


でも、この小説の最後の不思議な感覚。あれ?

と、少し前に戻り、読み返す。

ああ。

騙したわけでもなく、騙されたわけでもなかった。


そこに人間の存在の儚さを感じた。



ポッさんでした。



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