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ポッさんの読書散歩

読書はきっかけ。そして動きだす。日常とつながる読書日記。ときどき雑記。

『ボトルネック』米澤穂信【ミステリー小説】流れに逆らう強い意志。

【目次】

僕はパクチーが好きだ。そして昨日、ついにベランダのプランターに苗を植えた。

一ヶ月と待たずとも、収穫できるようになるらしい。楽しみだ。隣のミニトマトも大分育ってきている。そろそろ花が咲きそうだ。

自分で育てたパクチーを堪能できるその日までに、僕は読み終わっているだろうか。米澤穂信さんの全ての作品を。

別に読み終わらずとも、パクチーが食べられるのであれば、それでいいのだけれど、まあ、できることなら気持ち良くその日を迎えたいものである。

何だかどうでもいい話をしてしまったけれども、つまりあれだ。一冊読み終わったよ、ということだ。

米澤穂信さんの『ボトルネック』読了。

感想

正直なところを言えば、この小説はあまり僕の好みではなかった。

米澤穂信さんは、「若さ」というものの不安定さや、その翳りの部分を上手に表現する作家さんだと、僕は思う。

この小説も例に漏れず。ただ、その表現に依りすぎている感じがあった。まあ、そういうつもりで書いたのだろうとは思うけれど。

こういうのも書けるのか。と、その作風の幅広さに驚いたし、そもそも素晴らしい小説だとも思う。

ただ、好みではなかった。それだけだ。

もう少しフラットな状態で読めば、また違ったんだろうな。少なからず先入観があったように思う。

タイミングが大事

読む時期、タイミングは本当に大事なのだ。中々難しいところだけれど、やはり、読みたいと思った時に、その気持ちに素直に従って読む。これが一番だと僕は思っている。

読書したいと思わないのなら、する必要はないけれど、したいのならすぐにしたほうがいい。

流れを塞きとめるようなこと。つまり『ボトルネック』は、なるべく早めに排除したほうがいい。

僕は、流されてばかりだが。笑

でも。流れ流され、パクチーがボトルネックに繋がったので良し。

さらっと内容

この小説『ボトルネック』の主人公は、自分の存在しない世界というものを体験する。所謂パラレルワールドというもの。

そちらの世界では、現実の自分が存在する世界と、何処がどう違っているのか。

もし、自分が存在しないことで、よりよい世界、自分が望んでも叶わなかった世界がそこに在るとしたら。

骨組みはそんな感じ。そこに他の登場人物たちの存在が絡み合う。

主人公は高校生だけれど、そんな若さというものを抜きにしたとしても、そのような体験は耐え難いだろうなという気がする。

そんな主人公の言葉にこのようなものがあった。

流されるだけの人間に、そんな強い思いは抱き得ない。絶対に、だ。

あ。これはもしかして僕のことか?と思ってしまったのは言うまでもない。笑

悔しいが、確かに。とも思わざるを得ない。

いや。そのようなことはない。ということを証明してみせる。絶対に。ではないが。

早々にボトルネックを排除してしまい、逆らうことなく流され続けてきた僕にも、強い意志というものを持つことができるのだ。

なんとしてでも、米澤穂信さんの作品は全部読まなくてはならない。

意志。というより意地か、これでは。笑

まあ、いいか。次は何を読もうかな。

なんだかんだと言って、楽しんでいる自分もいるようだ。

米澤穂信さんの小説は、パクチーのようにクセになる。無理やり。




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www.digbooklog.com

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ポ。