ポッさんの読書散歩

読書はきっかけ。そして動きだす。日常とつながる読書日記。ときどき雑記。

『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信【ミステリー小説】読後の自分の表情を確認してほしい。


今日の仕事も無事終わり。本を読んでばかりもいられない。働かなくてはならないのだ。

とは言いつつも、休憩中にも本を読む。タイマーをセットして読む。そして、その音にびっくりする。どきどきする。怖かったのだ。その本の内容が。

ということで、米澤穂信ミステリー6冊目を読了。

短編集『儚い羊たちの祝宴』を読んだ。

ミステリーっていうよりホラー


気持ちよく晴れた空の下で読むような本ではなかった。笑

かと言って、夜に一人で読むのもどうか。僕は怖いのは苦手だ。ミステリーは好きだと思うけれど、ホラーは嫌いだ。

そう。この小説はなんというか、ホラーだった。その辺の境目は曖昧だけれども、要するに僕はそう感じたということだ。

基本的にジャンルというものには拘らないけれども、やはり得手不得手はある。誰だってそうだとは思う。

ホラーは嫌いだ、とは言った。が、この小説は嫌いではない。矛盾しているようだけれども、そうなのだから仕方がない。

ただ、そこら辺が米澤穂信さんの小説の素敵なところなのではないかと思う。バランス感覚が優れているのだと勝手に解釈している。

黒いんだけれど、思わず笑ってしまうような。ブラックユーモアというか。こういったものが好きな僕には、米澤穂信さんの書く小説は、やはり合うのだと思う。

まあ、先日読んだ『ボトルネック』は合わなかったけれど。

そりゃ、全てが合うなんてことはあり得ないだろうからね、そこは別に気にしない。ただ、最初に読まなくて良かったとは思う。最初に『ボトルネック』を読んでいたら、米澤穂信月間など、考えもしなかっただろう。

結局のところ、今回の『儚い羊たちの祝宴』も僕には合った。

黒すぎて、こんなの本当にあったら笑えないのだけれど、まあそこは小説の中の世界で、離れたところから見ていられるので、笑うこともできる。なんというブラックジョークだ。などと、逃げることもできる。

入り込みすぎたら危なかった。今日のよく晴れた空に感謝しておく。

最後に黒い事実


この小説は5つの短編から成っている。連作短編というわけではないけれど、ある共通項があり、そこも微妙に作用し合っていて、楽しめる。

大どんでん返しというほどではないのだけれど、短編一つ一つの最後に黒ーい事実が。ふわっと。

5つの中から、僕のオススメを一つ挙げるとすれば、「玉野五十鈴の誉れ」かな。

これはちょっと残酷な気もするけれど、最後を読んだ瞬間の自分の顔は、きっと複雑な笑みを浮かべていたに違いない。

まあ、この話に限らず、全ての短編の最後を読んだ時には、大体そんな表情をしていたのだとも思う。

ああ。色々思い出してきた。そしてなんだか、書いているうちに、また読みたくなってきたのは気のせいだろうか。笑

でも、もう夜だしやめておく。太陽の下でなければ、僕はこの小説を読むことはできない。そんなわけはないが、まず次の小説を読み始めることにしよう。


今回読んだ、米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』。


もし気になったのなら読んでみてほしいなと思う。きっと僕と同じような表情が、その自分の顔に浮かんでくるのを実感するだろう。


まあ、確認する術はないが。



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