ポッさんの読書散歩

読書はきっかけ。そして動きだす。日常とつながる読書日記。ときどき雑記。

『13階段』高野和明


死刑制度。


のほほんと行きてたら、それについて特に考える事もなく人生は終わる。それでも良かったのかもしれない。


その死刑制度を題材にしたミステリ、高野和明さんの『13階段』。読むのはとても辛かった。ああ。読まなければ良かった。


なんてことは全く思わない。

どうぞここだけでも


物語途中の、刑場で行われる死刑執行の現場の描写。関わる人達の心理が痛いほど伝わってきた。ここだけでも、読んで良かった。


この制度があるが故に、苦悩する人間がいる。いなくてはならないのだよ。遣る瀬無い。


その事を知らずして、簡単に賛成だ反対だ、などと言うことは出来ない。というか答えなど出せないよ。


ずるいのかな。


とりあえず、法務大臣にはなれないな。まあ、そもそもなれるわけはないのだけど。笑


題材が題材なだけに、重々しい雰囲気はあるけれど、とても読みやすい文体でわかりやすいストーリー。終盤はどんでん返しに次ぐどんでん返し。エンタメ性も高い。ページを捲る指は止まらなかった。そして夜も更ける。


文句なしの江戸川乱歩賞という評価にも頷けた。


どうぞ、読んでみて。話はそこからだ。